東京の古き良きお店達
私にとっての東京のイメージは、老舗がたくさん揃っている街、というイメージですね。あまり都会化されたビル街などは好きではないのですが、数々の名店を利用するのは大好きです。そのためだけに結構東京に遊びにいくことも多いです。
東京の老舗と言えばすぐに思い出すのは、神田の「万惣」。この店はペリーが浦賀に来る前から開業していたという、160年以上の歴史を持つ店なのですが、喫茶店としても有名です。ここのホットケーキセットがとにかく絶品なのです。明治時代からずっと鉄板で焼き続けられているホットケーキは、やはり伝統あるシロップ、そして小岩井農場あたりの豊潤なバターと合わさって、まさに三位一体といった感じで多くの人の舌を喜ばせてくれています。夏目漱石や永井荷風もこの店を好んでいたとか。
そして多くの蕎麦の名店を欠かしてもいけません。浅草雷門前の老舗、蕎麦好きでこの店を知らない奴はモグリと言われても文句の言えない「並木藪」。よく、「江戸っ子はそばつゆをドップリとつけちゃいけない」なんてことが言われていますが、この店の蕎麦を食べると納得できます。とにかく濃い、しっかりした味付けのつゆはなんでも3週間土の中に埋めたカメの中で熟成させ、さらに48時間寝かすとかで、とにかく老舗の貫録を感じさせます。もうひとつの蕎麦の名店、神田の「まつや」。ここはお昼時になるといつも混み合っていて、先に挙げた藪といい勝負です。ここで海苔や鳥わさなどの肴を頼みながら、蕎麦ができるまで日本酒をちびちびやるなんてのは贅沢な思いのできる時間です。
他にも江戸っ子の伝統的な味を挙げるとすれば、浅草にある「駒形どぜう」も欠かせないでしょう。座敷には七輪が並べられ、そこで並んでどじょう鍋をつつくってのもなんとも粋な匂いがします。ネギがこんもりと枡の中に盛られ、それを鍋一面に並べられたどじょうの上にのせ、割下で煮ながら鍋をつつき、ビールを飲むというのもおすすめです。他にもたくさんの名店が書いている間も頭をよぎります。